Contents
インクの出が悪くなったなどの万年筆の「調整」はどうすればいいか知ってますか?
最近父から万年筆を貰ったんですが、どうも文字の太さをもっと細くしたいとか、文字が時々出なくなるだとかでとっても困ってました。
超音波洗浄である程度よくなったまでが前回までのお話ですが、それでもまだ納得出来ません。
せっかく父から譲り受けた万年筆なので、使えるレベルまでして上げたい。
ペンクリニックがほんとにオススメ!
言いたいことは、ペンクリニックが超絶オススメってことなんですよ。
ペンクリニックって何?って方向けには、後ほど解説しますが、万年筆で困った事があればペンクリニックに行って見ようとまずは覚えて貰えると何とかなると思います。
ペンクリニックってなんだよ?
簡単に言うと、ペンドクターと呼ばれる方が全国を飛び回って調整、修理をしてくれるとっても素敵なイベントです。
基本的に無料でやってくれるので、近くで開催された時に行って見るのがベストですね。
セーラー万年筆とかの名前でやってる時でも、他の万年筆メーカーでも対応してくれるかも知れないので、そこは確認して見て下さい。
今回は、神戸のナガサワ文具センター煉瓦倉庫店にて開催されていたペンクリニックに参加
ナガサワ文具センター煉瓦倉庫店(めちゃくちゃ素敵な場所にある文具店です。)で開催されていたペンクリニックに参加して来ました。
ペンドクターは川口明弘さんです。
ペンクリニックの何がそんなにオススメなの?
- 納得できるまで、調整をしてくれる。
- なんと調整料は無料。
- トークがすごく為になる。
具体的に言うとですね。
今回調整を依頼した項目は2点なんです。
・文字の太さを細くしてほしい。
・時々インクが出なくなる。
整理券も貰って並んでしてもらうんですが、実は今回納得出来なかったので2回も並んでしまいました。
その時の対応と話が良かったんですよ。
最初の1回めに対応してくれた時点で、インクの出を絞ったらしいんですよね。
見た目は少しほそくなりはしました。
でも「時々インクが出る」の方は改善していないように感じたんです。
2回めに持ち込むと、色々と調整はしてくれて試し書きをしてくれと言うので、試し書きを行うとそれだ!とのこと。
「文字が小さすぎる。
このペンのペン先はFと言うサイズだが、この文字の小ささではEFとかにした方がいい。
さっきはインクの出を絞ったけど、今からこのペンにあった最高の状態に調整してあげる。
騙されたと思って一度試してほしい。」
というなり、調整をしてくれて、早速試し書きをして見てくれというのにで、試してみるとすごいヌルヌルかける状態。
(文字は少し大きめに書いてますが)
「今のこの状態が、このペンの最高の状態だ。20年、30年と使ったときにきっと満足できるはずだ。もし小さい字で書きたいのなら、国産で他の万年筆を買った方が絶対いい。
このモンブランのペンは146と言うものなんだがほんとにいいものなんだ。出来るならこの状態で使ってほしい。」
久々に職人魂を感じました。
あついです。
確かに文字を大きく書くと、インクが時々出なくなる現象もなくなりました。
しかもインクも均等に出ていて、とっても綺麗な状態です。
カワニシケイイチ的まとめ
ほんとに無料で申し訳ないぐらいで、しかも職人魂を持った方が熱心に対応してくれます。
トークもほんとに為になることを話してくれますし、オススメです。
トークも限られた時間での対応なので、ある程度は限られてますがこちらが熱心に聞けば色々話してくれました。
(もちろん混雑時に粘ったりするとマナー違反ではありますよ 今回は空いていたと言うのもあったかも知れませんが。。。)
これから、ペンクリニックに行かれる方の参考になれば嬉しいです。