A組の日本はスイスに快勝し、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。MF田中陽子(19=INAC神戸)が左右でFKを決めるなど、4―0で大勝。1次リーグは2勝1分けの勝ち点7で首位通過し、30日の準々決勝(国立)でB組2位の韓国と対戦する。
あどけなさも残る19歳が、とんでもないことをやってのけた。舞台は聖地・国立競技場。初めて足を踏み入れた田中陽に気負いはなかった。右足で華麗なFKを決めたと思えば、後半2分には左足でもFKを叩き込む離れ業。宮間二世と言われる逸材はあぜんとする観衆の前で、おきまりの“ドヤ顔ポーズ”だ。
なかなか点が奪えない悪い流れは右足で断ち切った。前半30分、自らが倒されて得たFKのチャンス。ゴールからやや左よりで、距離は約20メートルあった。「最初は左足で蹴ろうと思ったけど、右足の方が入りそうだった。コースが空いていたので、力を入れずに狙った」。回転がかかったボールは、GKから逃げるように左に緩やかなカーブを描き、ゴール左上へと吸い込まれていった。
圧巻は後半2分だ。ペナルティーエリアのすぐ外で倒されて再び巡ってきたFKのチャンス。今度は左足で直接ゴールを狙い、やや低い弾道がネットに突き刺さった。同じ試合に左右のFKでゴールを決めるのは男子を含めてもほとんど例がなく「自分でもビックリ」。後半8分に中里と交代したが、わずか53分間で存在感を見せつけた。
30日の準々決勝では、B組を勝ち上がった韓国と対戦する。10年9月のU―17W杯決勝でPK戦の末に敗れた相手に対し「国立での日韓戦は大きな意味を持つ。勝つ自信はあります」。宿敵へのリベンジを誓った時、乙女の表情がぐっと引き締まった。
試合内容ですが、圧倒してましたね。
ボールキープが出来てるので、落ち着いてパス回しが出来ている感じです。
その中で田中陽子の左右のFKはほんとに武器になってます。
3試合で4得点なので、得点王も狙えそう。
しかもこのエピソード、元々右利きだったのを努力の賜物で左右でFK決めれるまで持ってきたってのがすごい。
次の韓国戦は、ぜひ暴れてほしいですね。