今NTTドコモがiPhoneを販売することはない。われわれには端末開発やネットワーク、クラウドの技術に加えコンテンツ配信プラットホームがある。端末のラインアップとしてあるのはいいが、条件を見極めなければ、すべてをアップルに委ねて、通信網だけを貸す「土管屋」になってしまう。われわれのビジネスモデルとは相いれないものである。
対抗として、6月28日に「ギャラクシーS3」を発売した。2週間で21万台が販売され、手応えを感じている。「らくらくスマホ」も出てきて楽しみである。
新たなサービスも生まれた。電話の基盤となる音声技術を生かした「しゃべってコンシェル」はすでに4カ月でダウンロードが300万を超えている。
出すのが早いと社内に反対の声があったのは事実だが、供給側の都合で100%の質になるのを待っていたら、もう2年かかっていたかもしれない。スピード感をもってできた。私は社内に「七分でよし」と伝えており、新たなサービス開発も進んでいる。
中期的に見てスマートフォンにシフトすることで1人当たりのデータ通信料は上がるが、多くのもうけが出るわけではない。通話・通信料金に頼れなくなる中、収益の上積みを図るための戦略が「総合サービス企業」になることである。
スマホの普及により、iモード上では難しかった店舗運営ができるようになった。それが直営店「dマーケット」である。
ここで、アニメやゲームなどのデジタルコンテンツ配信から物販まで手がけたいと考えている。デジタルの映像を見た人がDVDを欲しいかもしれないし、電子書籍を読んだ人が普通の本を求めているかもしれないからだ。
すでに、らでぃっしゅぼーややタワーレコードなどを買収したが、これらの「点」が「面」になり、「立体」になることで総合サービス企業の姿が見えてくるだろう。
今後は物流会社も買うかもしれないし、アマゾンの一面ものぞかせるだろう。顧客に「ドコモはいいね」と言ってもらえるサービスを提供したい。しゃべってコンシェルのようなイノベーションを他社に頼るのではなく自ら起こしたい。戦略がわかりにくいという批判に対しては、結果で示すしかないだろう。via: 【企業特集】NTTドコモ iPhoneを販売しない巨艦が狙う 「総合サービス企業」の真贋|週刊ダイヤモンド 企業特集|ダイヤモンド・オンライン
こんにちは。 @kei_kawanishiです。
この内容を読む限りではdocomoでiPhoneは出そうにないですね。
iPhoneを出すには通信網だけを貸す「土管屋」になるしかないから、出さない。
スマートフォンにシフトして通信料のアップで儲かるが、
それだけだとまだ物足りないので、さらにユーザーに色々な「モノ」を購入してもらうように「総合サービス企業」になる。
ユーザーにして見れば「骨までしゃぶり尽くすよ 」って聞こえてしまいます。
経済誌へのインタビュー内容なので、株主へのコメントととっても結構すごい内容ですね。
株主の中にもdocomoユーザーいるだろうに。
ユーザー減っちゃいますよ。
(わたしもdocomoユーザーですけど)